2008年11月01日

みなさんから頂戴した激励のメッセージ

 21世紀社会動態研究所の立ち上げに際して頂戴したメッセージをWebに掲載するのが大変遅くなってしまいました。
 ここに、これまでに頂戴した「応援」メッセージを掲載することにします。
 あらためて、激励のことばひとつひとつに胸が熱くなると同時に、身の引き締まる思いです。
 ささやかな歩みですが、初志を忘れることなく、めざすものに向けて努力を重ねたいと考えています。
 Webに掲載していない方々も含め、激励のメッセージを頂戴したすべてのみなさまに心からのお礼を申し上げます。
(敬称は略させていただきます)



詩人、作家 辻井 喬 

「心からの拍手を」
 時は流れ、世界は烈しく動いています。その中にあって38年、ジャーナリストとして活動を續け、たくさんの警世の言葉を送ってきた木村知義さんが「二十一世紀社会動態研究所」を立ち上げられました。
 このこと自体、大きな事件だと思います。昨今世界を覆っている雲の層は厚く、人々の悩みは深く、思想的混迷は測り知れないものがあります。人々の判断のよりどころであるべき道徳は揺らぎ、世論指導機関であるべきメディアへの逆風と、それによる動揺も看過することはできません。
 このような困難な時期に、新しい「枠組みを創り出す一人としての覚悟」を固め、「歴史の歯車を動かす一人でありたい」との願いと闘志を秘めて木村知義さんが立ち上がったのです。何度もいろいろなテーマで一緒に仕事をした際の、氏の誠実で鋭い感性を持った仕事振りを想起し、心からの激励の拍手を送りたいと思います。



日中関係学会名誉会長 元中国大使 中江 要介

 21世紀社会動態研究所の発足、おめでとうございます。
 「歴史の教訓を生かした日本の役割」として是非取り組んで戴きたいことは、“日朝正常化の早期実現”です。
 というのは、日本の外交の原点は太平洋戦争の戦後処理から始まると考えるからです。
 ところが敗戦から60年余りの現在、日本はまだ戦後処理を全うしていません。なぜなら北朝鮮との国交正常化に真剣に取り組んでいないからです。
 日本がもし東アジアの平和と安定のために物心両面で応分の貢献をすべきだと考えるのであれば、この地域のいずれの国・国民とも正常な友好協力関係を樹立することが大前提です。ところが唯一つ北朝鮮との正常化が放置されていることは重大な落ち度です。
 私は、貴研究所が最初にこの日本外交の未完成部分の修復補強に勇気をもって邁進されることを強く望みます。



歴史家 色川大吉
 
 再出発に当たっての構想と決意とを拝見し、敬服いたしました。これからの日本はアジアに向け、すべての(経済だけではなく)姿勢を入れ替えなければ生きられない時代に入りました。このときに当たって、21世紀社会動態研究所(簡潔な愛称が要りますね)が、主要テーマを「アジア」と「メディア」に決めたことは全く妥当だと思います。このテーマなら、あなたのこれまでの経験と知恵が活用できるし、積極的な提言もなされるだろうと期待できます。あせらず悠々と計画をお進め下さい。何か機会がありましたら微力ながら協力いたします。



経済評論家 内橋克人

『21世紀社会動態研究所』のスタートに大いなる期待を寄せて

 「21世紀の幕開け」が迫るころ、来るべき新世紀の理想像を、あらん限りの美辞麗句で飾り立てる「夢の言説」によって、私たちの社会は満たされていました。
 現実の21世紀が、テロと戦争と飢餓、そして狂奔するマネーの世紀として始まったとき、かれら夢想家たちは素知らぬ顔で、また新たな「夢の語り部」としてのし歩いています。
 権威のつくり出す常識が現実によって裏切られる。権威は素知らぬ顔で通り過ぎる。

 この国を覆う「知的不誠実」に抗い、38年に及ぶジャーナリスト生活を、あくまで「知的誠実」にこだわり、常にコンシステントな(辻褄のあった)表現者でありつづけたジャーナリストこそ、私の最も敬愛する木村知義さんでした。
 木村さんの眼には、時代の空気、流行り、権威など、たまさかの陽光に舞う浮遊塵(ふゆうじん)に過ぎなかったに違いありません。

 その木村さんが「社会動態研究所」を立ち上げました。「社会動態」とはどのような領域を意味するのでしょうか。21世紀を、それに先立つ時代、見事に読み誤った権威たちの手法とは正反対に、何よりもホリスティック(全体的整合性のある)で、ポリシー・インテレクチュアル(政治知性)の見識に満ち、世界に向けて「このまま行くと、こうなってしまうよ」と真のウォーニング(警鐘)を発することのできる勇気を備えた、新たな「知のプラットフォーム」の作り手−そのような人びとによって初めて可能な、新たな探求領域ではないでしょうか。

 いま、木村知義さんの大いなる志と勇気、透明な使命感によって立ち上がる「21世紀社会動態研究所」に、私は力いっぱいの「エールの嵐」を贈りたいものと願っています。
 

  
京都大学大学院教授 大西 広

 「21世紀社会動態研究所」のイメージが大変よく分かりました。最近の日本の世論はやはり「内向き」の狭隘さが感じられます。
 そろそろ「国」という単位でではなく、「世界」といわないまでも「アジア」ないし「東アジア」という単位でモノを考えられる人格の形成が必要になってきたのではないかと考えています。



方正友好交流の会事務局長 大類善啓  

木村知義さんの新たな出発を祝して

 3年前の夏である。Mさんから電話があった。昨日聞いたラジオ番組が実に良かった。中身が濃く、大変意義深い番組だった。ぜひもう一度聴きたい。できたら友人たちにも聞かせたい。なんとかダビングしてもう一度聴けないものだろうか、というのだ。
 聞いてみれば、二晩連続延べ4時間近い特別番組である。Mさんは70代後半だ。「今のテレビなど見るものはない」といって、ずっとラジオの愛好者である。調べてみれば、木村知義さんが主導的に担当されていた「21世紀の自画像〜変わる世界!日中関係」という一連の特別番組である。さっそく木村さんに、事の経緯をお話したところ、すぐに快くCDにして送って下さった。
 それ以降夏になると、事前に放送日時をお知らせいただき、友人知人にも知らせた。ラジオ番組など聴かない人から、「全くもったいない立派な内容の番組を聴かせていただきありがとうございます」というメールをもらったこともある。この時代、本当に贅沢で内容豊かな2晩連続、4時間の長時間番組である。
 この番組では昨年、私も携わっている「方正友好交流の会」も協力する機会があった。ハルビン市郊外の方正県には、開拓民だった婦女子たちが眠る日本人公墓がある。民族の憎しみを超え、国際主義的な友愛精神の象徴ともいうべき日本人公墓は、最終的には周恩来総理が許可し、日中国交回復前の1963年に建立されたものである。
 木村さんは、番組で方正日本人公墓を紹介したい。ついては参拝する団があるなら同行取材したいということで、6月に参拝する長野県開拓自興会の訪中団をご紹介した。番組では、鈴木健一ディレクターが参拝団に同行、第2夜で「日本人公墓は戦争の傷跡から生まれた日本と中国の絆です」という現地からのコメントで番組が結ばれた。
 放送後、ゲストスピーカーに方正公墓の資料をご送付したら、辻井喬(日中文化交流協会会長・詩人)さんから、「このような純民間の人間的な交流こそ、両国の平和で友好的な関係にとって大切なことだと思います。私も機会を作ってお詣りさせていただきたいと思います」という葉書をいただいた。
 木村さんに初めてお目にかかったのは、日本ジャーナリスト同盟の会合だと思う。それ以降、凌星光氏が主宰する日中関係研究所の毎月の研究会で顔を合わせることになった。重要な点は黙々とメモをされ、いつも発言されるとういうことはないが、発言される時はさすがアナウンサー出身だけあって、実に理路整然と、明快に本質を突く発言をされる。見習いたいと思いながら、これだけはプロには敵わないと諦めている。
 今度、木村さんはNHKを離れて新たな出発をされる。的確にメッセージを伝えるアナウンサー的な資質と、批評精神旺盛なジャーナリストの魂を合わせ持った木村さんだからこそ、出来ることは多いと思う。徒手空拳という言葉を、木村さんは使われている。厳しい局面は当然多々出てくるだろう。だが、まだNHKにいようと思えば在籍できる状況であるにも関らず、大組織を離れた木村さんである。大いなるチャレンジ精神が新たな世界を切り開くものと確信している。



慶応大学教授 金子勝

 木村知義さんとは、長い間、NHKラジオの早朝番組「ビジネス展望」や正月の特別番組「日本の自画像」などでおつき合いさせてもらった。
 今でも覚えているのは、イラク戦争が始まる頃、私が「ビジネス展望」でブッシュ政権の献金と汚職体質を批判したところ、局内から偏向しているとの批判が出た(らしい)。ブッシュ政権のイラク戦争も反環境政策も住宅バブルも米国自身だけでなく世界を混乱に陥れている。今から思えば、当たり前のことを言ったにすぎないのだが、当時は、ブッシュ政権に追随する小泉政権が圧倒的に高い支持率だった。木村さんは、意見はいろいろあっていいと、私をかばってくれた(らしい)。おかげで放送を続けることができた。
 その時以来、木村さんは今ではめずらしいジャーナリスト精神の持ち主として尊敬している。
 木村さんがNHKを退職して、新しく研究所を立ち上げたと聞いた。その目的の一つに東アジア・レベルでの交流をあげているという。
 米国の住宅バブルが崩壊し、これから世界の政治と経済が大きな混乱と試練の時代がやってくる。その中で、良悪にかかわらず、隣国と向き合っていかなければならない。安直なナショナリズムに惰しやすい状況だからこそ、理性的で持続的な付き合いがますます必要になってくる。
 フリーの立場になって、木村さんの本領がますます発揮されることを期待している。

                         

作家・神戸夙川学院大学教授  後藤正治 

 木村知義さんの新しい出発を企図した文を読んだ。
「希望の喪失」「ジャーナリズムの衰退」「志あるのみ」……そんな言葉が脳裏に残った。
 喪われた何かよきものーーをいま一度求めようとする意志が伝わってくる。
 同世代の老兵仲間≠フ新たなる冒険を大いに楽しみにしたく思う。
                             

中日新聞社 出版開発局出版部部長(前論説委員) 川村 範行  

 この度は21世紀社会動態研究所を設立されたとのお知らせを頂き、心から拍手と支援のエールを送らせていただきます。
 日中関係研究所での切磋琢磨を通じて培った私と木村さんとのご縁と絆をもとに、いささかなりともお力になればと念じています。 木村さんはこれまでのNHKという巨大な母体から離れて、まさに徒手空拳からスタートされたわけでその勇気と決断に敬服します。 私も新聞社という安全圏にいて言説を発していますが、それゆえに本当の厳しさの足りなさを自覚反省しながら取り組んでいます。 木村さんの時代意識と問題意識には共感します。冷戦の終焉により資本主義の勝利と社会主義の敗北が喧伝されたものの、米国の一極支配に伴い米国主導の市場原理主義グローバリズムが拡散しました。それが昂じて国際社会は「資本主義の暴走」(ロバート・ライシュ)に直面する事態に陥っています。このままだと資源や食糧を巡る「戦争」まで起きかねないとの指摘まで出ています。
 まず私たちの生きる東アジアを軸にして平和と安全の構築、そして国民一人一人の幸福の実現のためにはどうしたらいいかという根本的な観点から、私も引き続き言説を発表し展開していく所存です。
 木村さんの「志」に共鳴した一人として微力ながらご協力をさせていただきます。
(日中関係学会理事、日中科学技術文化センター理事、同済大学亜細亜太平洋研究センター顧問、鄭州大学亜細亜太平洋研究センター客員研究員、北京城市学院客座教授)



株式会社 協通事業 代表取締役 謝 心範 
 
 二十一世紀社会動態研究所のご創設、誠におめでとうございます。心からご祝福申し上げます。
 木村様の持つ、ジャーナリストとしての熱い情熱と責任感には、感服するほかございません。
 これまで、NHKラジオセンターで培われたご実績をフルに活用し、既成のものにはない斬新な研究所として、社会に新たな風を吹き込まれますことを期待しております。
 
 

経済評論家 鈴田 敦之

 21世紀の日本は混迷の極にある。
 政治家はビジョンを語れず、
 経済人は目先の利に追われ、
 官僚は自信喪失で保身に明け暮れ、
 学者は自らのフィールドに籠もっている。
 国民は、困惑と不安の日々である。
 その中で、日本の将来の依って立つ方向性を示そうとの気慨に燃えた木村知義氏が主宰する21世紀社会動態研究所、その大いなる活躍を期待してやまない。
 
 

千葉大学教授 新藤宗幸

 木村知義さんは、研ぎ澄まされた問題意識と眼光をもって、報道の現場を歩んできた。NHKを離れて「21世紀社会動態研究所」を立ち上げ、アジアのなかの日本の位置と役割、それを基軸としたメディアのあり方を追求していくという。
 「趣意書」を一読して、戦後日本を支えてきた批判精神あふれるジャーナリストは、その数を減らしつつも、脈々と生き続けていると感じた。
 巨大メディアが支配する日本の報道は、とりわけ1990年代以降、プレス発表の文脈を読む力を衰退させていないだろうか。
 それだけに、良質なジャーナリストによる「知のプラットホーム」の創造の行く手は、決して平坦な道ではない。
 しかし、木村知義さんなら困難を乗り越えていくに違いない。  「21世紀社会動態研究所」の成功を祈るし、ささやかであれ支援していけたならばと考えている。


浜松医科大学名誉教授 高田明和

 世界が激動するなかで日本はまったく世界と関係ない世界に生きているようです。
 日本が模範とした米国の資本主義、民主主義には明らかな行き詰まりが見えています。
 それを世界の国が気づいています。
 EUのように、社会保障も十分に維持し、しかも競争原理をも取り入れようとして国が一人当たりのGDPが日本より上であることは、彼らが新しい方向を模索した結果だと思ってます。
 日本が独裁国家、一党支配として批判している中国も、日本と異なる道を探しているのではないかと思って見ています。
 日本は安全、安心を重視し、快適に生活できるために国中が必死になってきました。そして暴動などが起こる国を成熟していないと批判してきました。しかし、あまりの安心、安全は老人にはよい社会でしょうが、若者の生きがいを失わせているようです。
 このような点にも眼をそらすことなく、ぜひよりよい日本の再建を志して活躍していただきたいと存じます。



作家 高田 宏

 21世紀社会動態研究所のご出発をお祝い申し上げ、ご発展を祈念致します。
 小生なんとなく四分の三世紀あまりを生きてきましたが、ひとつの実感があります。すなわち、「世の中は変わるものだ、それもクルクルと」という、漠とした感覚です。



京都大学名誉教授 竹内 実

 新しく個人研究所を設立され、ひろくアジアの動向を注視される趣き拝承しました。
 固定的な中国イメージが横行しているメディアに一石を投ぜられようとする志を窺い、うれしく、また、期待をたかぶらせております。
 イメージはイメージとして伝承されているので、これにたいする批判的分析は必要ですが、いっぽう現実に存在する「チュウゴク」という対象についても、正確な理解が求められています。
 しかし、現実の「チュウゴク」は、ときには取材困難な局面に直面することは、いまさら申し上げるまでもないことです。
 さまざまな困難をのりこえて、確乎たる先見的な分析を示されることを期待するものです。困難が多ければ多いほど、貴研究所発展の空間は広い。
 新しい中国研究の歴史的な一ページが開かれたことを慶祝するものです。

 

龍谷大学教授 田中 宏

 研究所設立の「ごあいさつ」を、一字一字追っていくと、その熱い思いが生き生きと伝わって来ました。
 それにつけても、最近のジャーナリスト、メディアには“潜熱”が感じられませんね。
 私は、日本における外国人の地位・処遇、別の面から見ると、日本において「国籍」とは何か、その機能はどうあるべきかを、考えてきました。200万人を超える外国人が日本に住み、働いているが、日本人といろいろな場面で区別され、それが差別を生んでいます。
 「ゆりかごから墓場まで」日本人と外国人と並走させると、さまざまな場面で異なった扱いを受けるが、そこに合理性があるかひとつひとつ検証してみたいと思っている、今日このごろです。
 こんなことも、研究所のテーマのなかに入ってくるかなと思っています。いかがでしょう。
 “潜熱”のごとく、息の長い活動を期待します。
 

岩手県立大学学長 谷口 誠

 日中関係研究所で長年にわたり、共に日中問題を研究してきた木村知義さんが、NHKを退職され、「21世紀社会動態研究所」を設立されるとお聞きし、最初はいささか驚きましたが、「ごあいさつ」を一読させていただいて、その意志の固いことに深い感銘を受けました。
 われわれの研究会での木村さんの発表や発言を聞いていますと、日中関係についても、客観的事実関係の分析の上に立って感情論を排して、主張すべき点を明快に述べておられたことに印象づけられました。
 私は外務省にいた頃、報道関係を担当したことがありますが、これこそジャーナリストのあるべき姿だと思います。
 最近のジャーナリスト、評論家、学者の中には、時流に乗って、時の政府の有力者や世論におもねる傾向も見られますが、木村さんはこれからも自主、独立したジャーナリスト精神を貫いていっていただきたいと願っています。
 日中関係がますます重要化する時、木村さんがこれまで着実に積み重ねてこられた知識と経験が十分に活かされるよう期待しています。
 私も日中関係研究所の代表幹事として全面的にバックアップしていきたいと考えています。
 


東京大学名誉教授 月尾嘉男 
 
 木村知義さんとは日本放送協会のラジオ番組で何度か対談させていただいた。大変に温厚で謙虚な紳士であったが、その木村さんが退職され個人で独立した活動をされるという連絡を拝受し、喝采している。
 昨今の官僚の天下り問題が象徴しているように、日本は集団依存社会であり、その集団の規模に比例して不可思議な権力や権威が付着し、それを個人の権力や権威と錯覚する人々が日本を衰弱させている。
 しかし、その集団依存社会と一定の距離を保持した場所に位置することは、気楽ではあるものの、権力や権威に依存する大勢の社会と、場合によっては決別・対峙するという意味で強靭な精神を要求される。
 現在の日本は世界の潮流に出遅れているものの、情報社会への進路を進行している。その社会の必須で最大の要件は多様である。それは大半の人々が画一の価値を基準とする集団に帰属する社会では確保できない。
 より多数の人々が不安・困難・孤独などを内包しながら自立して活動することが、集団依存で衰弱した日本を多様で意志のある日本へ方向転換させる妙薬であることは、様々な革命の歴史が示唆している。
 温和な外見の内側に強靭な精神を秘匿してこられた木村知義さんが、ついに本質を露出し、これまでの知的資産の蓄積を駆使し、敢然と社会に挑戦される快挙に喝采するとともに、期待をもって応援していきたい。
                

社会福祉法人宇治明星園 常務理事 辻村 禎彰

 「ごあいさつ」と「21世紀社会動態研究所のめざすもの」を拝読させていただきました。
 たいへんスケールの大きい崇高なることをお考えとめざしておられ、畏敬の念を強くしている所です。
 京都放送局におられた時から、何かを感じていたのですが、やっと少し分かってきたような気がしています。
 養護老人ホームの入居者が敷地内に特別養護老人ホームが欲しいという特別養護老人ホームの建設運動をとり上げて下さいました。又、松山放送局に赴任されるや、地道に地域福祉活動をしている稲葉峯雄さん(地域に根をはる、草の根に生きる、石のぬくもりの老人ホームづくりの代名詞の人)の取り組をとり上げたり、いつも、民に目線を据えておられていました。
 その延長線上に、21世紀の社会動態研究所があると勝手に解しています。
 人類の平和のために、これからもいのちある限り、真実を我々民に知らせ、考えさせてくれるように、その役割を果たして下さいますよう祈念しています。
 万人の福祉のために、慈愛と献身と奉仕でもって、いのちをささげていく決意をこめて尊敬する木村知義さんにメッセージを贈ります。

東洋大学経済学研究科教授 中北 徹

 一介の近代経済学者である私と木村知義さんとの付き合いは10年に及ぶNHKラジオの早朝番組『ビジネス展望』を通してである。 学者が一冊のライフワークを書き上げるにも匹敵する、この長い歳月は、今の私の血肉と化して、身体の中の栄養素を形成しているはずだ。
 毎月1回、私はコメンテータとして、約8分間、旬の経済・経済学の話題を取り上げて、思いのたけの所見を述べる機会をいただいた。公共放送を通して、リアルタイムで肉声のメッセージを全国に発信できるチャンス。まさしく、学者冥利に尽きるに恩恵に浴することができた。
 しかし、それができたのは、木村さんの、溢れるバイタリティ、視野の広さ、強い精神力と持久力があってのことである。
 木村さんとの8分間の掛け合いは、和音のように自ずと呼吸が合って、いつもが一瞬であった。寒稽古のあとの爽やかさを想起させる。当意即妙、つぼを押さえていて、彼をしのぐ突込みのよいジャーナリストは少ない。どんなテーマであろうとも、核心へ直撃してくる豪快さと爽やかさがある。それでいて、角張らない! 新鮮で、常識にそってパワーを呼び起こす時間帯をいつも共感できた。妙に噛み砕いた解説なんぞ一切不要だ。メリハリが利いて、全体を聞いていると番組の個性と主張が浮かび上がってきたのだと思う。毎月一回、10年間ほど続いたことがどれほどか私の鍛錬になったか。
 あるとき、信州で店のおやじから、私がビジネス展望の経済学者と分かって番組を褒めてもらった。しかし、ファンが強調したかったのは、木村アナウンサーの小気味よい、突っ込みの良さだった。木村氏あっての番組、木村さんの個性によって活かされた経済学者の約10分間のコメントだったのを後で悟ったのである。
 力量、見識、バイタリティ、これほどの人物はそうざらにいない。ご本人に成り代わって、皆さんの末永い応援、力強いエールを切にお願いします。


日本国際貿易促進協会 常勤副会長 中田 慶雄

 世界の人々は、21世紀は「貧困と戦争の20世紀」より、少しましな世紀になるかと期待しましたが、逆に、拡大を続ける貧富の格差、増大する極悪犯罪、絶えない大小テロと武力紛争の21世紀になりました。これを大きく、平和、安全、生活向上と人命の尊厳の方向へ向かわせる努力が求められています。
 しかるにテレビを先頭にメディアは、「第三の権力」と化し、偏見と思い上がりで、短絡的、表面的、扇動的で、一部には犯罪の拡大を導く役割さえ演じています。 
 ジャーナリストとして豊富な経験と知的蓄積を以って、「21世紀社会動態研究所」が、日本と東アジアひいては世界の平和、安全、人々の生命の尊厳と進歩のため、深い秀れた情報収集と思考分析によって、的確な情報と分析を発信して頂くことを切に期待しております。


生命誌研究館館長 中村桂子

「21世紀社会動態研究所への応援」

 NHKという大きな組織から離れて個人でお仕事をなさろうという決意。考え抜いてのことでもありましょうし、でも一方では已むに已まれぬ思いで、エイヤっという面もおありだったのだろうなと思います。
 いただいた”ごあいさつ”の中に”ジャーナリストとして”という言葉が何度も出てきます。
 また”志”という言葉も。
 そこには、原点に戻り、基本から考えなければいけないのではないか、とくに今はそれが求められている時だという強い思いがこめられていると思います。
 私も、分野や立場は異なりますが、その思いは共有しており、思いきったことをなさって大丈夫かしらという少々の不安を覚えながらも、是非よいお仕事をなさって下さるようにと願っています。  「アジア」と「メディア」というテーマは私自身の仕事と直接つながらないかもしれませんが、私が基本に置いている「自然・生命・人間」という切り口は、そこでも必要ではないかなと我田引水する次第です。
 御一緒に考える機会も出てくるかと思います。
 まずは御出発を祝しての応援文第一号です。

P.S. NHKでの生活38年という文字を眺めると、”生きものの歴史38億年”というフレーズが出てきます。38億年につながる38年です。



社)部落解放人権研究所名誉理事 西岡 智

 21世紀社会動態研究所創立を慶賀します。
 父君の豪放磊落、「無冠の帝王」の面目躍如、民衆の心をとらえた発想、名文を想い、その志の継承を念じます。 
 小生、がんを患いながら「閻魔大王」から「反骨、造反の士」に来られては困ると追い返されましたが、その間「白い巨塔」ならぬ政・官・業癒着の「病める巨塔」の現実を悟りました。
 メディア38年の体験を生かし、環境問題をはじめ食料、格差社会など問題山積、まさに羅針盤なき「日本丸」の夢、希望の一隅を照らす哲理の研究所を、そして若者にとって魅力にあふれた、「面白味」ある研究所をめざしてください。
  
 
日本子守唄協会代表  西舘好子

 私は仕事は昨日までやったことの上に成り立つと信じています。
 ジャーナリストとしての資質を発揮されていた木村さんが、今一度情報社会の中でより、高度な人間性を追い「アジア」を見直し検証したいと言う姿勢を、生きる流儀として選んだことをとてもすばらしいことだと思います。
 正直これからの世界がどうなっていくのか、どう正しく報道されるのか、さっぱりわかりません。
 あまりに混沌としている社会情勢、情報に振り回されている日常、何が真実で何が虚像なのか、その中で深く考えたり推敲することをなくしてしまった人間、自分の良心すらなくしてしまう組織、全てを振り切って「個」に戻っての戦いは大変だろうと思います  が、どうせ一生、覚悟をきめて前進するしかない。
 大きな組織を離れての中での木村さんの今後を期待します、というのは簡単だけれども、私はかってイギリスBBCの見識の高さを国家をしのぐものと教わりました。ジャーナリストの責任の重さと高潔さを個人が持ち得てこそ、という姿勢を日本のジャーナリストに感じるのはほんの数人でしかありません。
 その意味でも、木村さんの本領が遺憾なく発揮されることを望んでいます。

   

高齢社会をよくする女性の会 代表 樋口 恵子
 研究所のスタートこころよりお祝い申し上げます。きっと時代に向き合ったよいご活動になると存じます。
 私どものNPOもアジアの高齢化については、介護労働力問題だけでなく、何かできることはないかと考えています。
 ご発展を心からお祈りします。



日中科学技術文化センター理事長 凌星光

21世紀日本の対外戦略形成を目指して

 木村知義氏が「21世紀社会動態研究所」を設立し、「平和国家として歩む日本の確立と継承・発展」「『冷戦終結』後の東アジアにおける協力と発展のための枠組みの構築」「歴史の教訓を生かした日本の役割の明確化」をめざして、研究活動をすることとなった。 日ごろから日本の外交姿勢を憂えている氏が、定年退職後に第二の人生として一大決心をしたことに敬意を表したい。
 「戦略なき日本」とよく言われるが、民主主義国家においては、世論の統一はしにくいものである。
 そこで重要な働きをするのがマスメディアである。
 ところが、商業性を持つマスメディアは、社会的責任感よりも視聴率など経済的効率性を重んじやすい。それは公共機関であるNHKにおいてもある程度避けられない。それを強く感じている木村氏が、新しい研究所をつくって、21世紀日本の対外戦略構築に貢献しようとしているのである。
 成功を心から祈っている。
                  



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